がんばる高齢者 歩けていない現役世代

~ おでかけ健康法体験アンケート結果 ~


福祉医療機構による2019年度社会福祉振興助成事業としてとりくんできた「医療機関と住民の共同で健康運動教室を発展させる事業」のとりくみの柱の一つである、「活動量計の貸出しによる奈良市版『おでかけ健康法』体験事業」の体験者アンケート結果をご紹介します。

あらゆる病気を防ぐことができるとされる「1日8000歩、速歩き20分以上」を達成されたのは、高齢者の3分の1、若い現役世代が5分の1でした。高齢者のがんばりが印象的です。

これに対し、現役世代では「5000歩、7.5分未満」、いわゆる認知症や要介護、うつ病に将来なりかねないレベルの方が6割、なかでも「4000歩、5分未満」のうつ病になる恐れのあるレベルの方が、35%もおられました。体験してくださった方の数がまだ多くはありませんので、決め付けるには早計に過ぎますが、少々心配になる結果です。

おでかけ健康法にとりくんでみた結果について問いに対して、「とても満足」が2割、「満足」と答えた方を合わせて6割を超える満足度でしたが、3分の1の方が「やや満足」にとどまりました。多くは目標達成が困難だった方々で、くやしくて「やや満足」とお答えだったようです。


今後についての問いに対しては、「続けてみたい」が6割弱、また当然ながら「実質できているので不要」が15%、そして「他の方法で健康づくりをする」との回答が2割に及びました。他の方法と併用でもかまわないところ、あえて選ばず他の方法で健康づくりをするとお答えになったのはなぜでしょう。

おでかけ健康法は、病気の予防と歩行の量・質、すなわち歩数と中強度の身体活動(速歩き時間)
とに関係のあることを明らかにした中之条研究にもとづき、病気の予防に効果のあるウォーキングスタイルを提唱するもので、シンプルで理にかない誰でも無理なくとりくめるすぐれた健康法です。

それでも、目標が歩数と速歩きの2つあって、自分の中強度のに見合う速歩き時間をはかるために活動量計に該当するメッツ値をセットしなければならず、よくよく理解していただけないと、せっかくとりくんでも歩数しかみなかったで終わることにもなりかねません。他の方法でとお答えの方のなかには、このように達成感を得れなかった見られる方々があることを、次のような質問項目の回答でうかがい知ることができます。




活動量計の使い方について、「よくわからなかった」、「どちらともいえない」が合わせて24%ほど、歩数と速歩きの必要についての理解についても、「よくわからない」が20%ほどで、先の他の方法で健康づくりをすると答えた方とほぼ同じ割合となります。

活動量計の貸出しによるおでかけ健康法体験事業を継続するにあたっては、今後、わかりやすい説明の工夫やきめこまかな学習会の設定が重要と感じています。

うれしいことに、奈良民主医療機関連合会が毎年行なっている傘下の各医療機関職員を対象とした健康づくりのイベント「いきいき健康キャンペーン」(エントリーした健康づくりで目標が達成できれば表彰される)で、今年は「おでかけ健康法」が採用されることになりました。

 

活動量計の貸出しによる奈良市版『おでかけ健康法』体験事業

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