運動中のソーシャルディスタンス
新型コロナの感染を防ぐために、社会的距離(ソーシャルディスタンス)をとるようによびかけられています。
エアロゾルばかりか呼吸していてもうつるといわれていますから、1.5から2mほどの距離を置くように言われても、それで大丈夫か、風が吹いたりしたら違ってくるのではと心配になります。
そんなときに、スポーツドクターの中村格子氏のブログに、運動中のソーシャルディスタンスに関する研究の紹介があることを知りました。
歩行中は5mあけよう
オランダとベルギーの研究チームが行なったのは、どのくらい運動中に飛沫が飛ぶのかという実験です。
結果は、歩行(4km/h程度)で前後5m、ランニング(11.4km/h程度)で前後10m程度の距離が必要ということです。
ちなみに、横に並んで1.5mほどあけて走った場合は大丈夫なようです。
それでも、実験は無風状態で行なわれていますから、もう少し風で流されることも考慮したほうがよさそうです。
原典は、下記URLで確認できます。ただし英文です。
http://www.urbanphysics.net/Social%20Distancing%20v20_White_Paper.pdf
おでかけ健康法やランニングをされる方は参考にしてください。
それにしても、緊急事態宣言の出された都会から、奈良のパチンコ屋とか茨城のジムに人が押し寄せているとか。不要不急の外出が続くようでは、健康のためのウォーキングも控えざるをえなくなりかねませんね。
やむなく仕事のために出勤せざるをえない人もあり、さらに感染者が拡大すれば、すでに医療崩壊がいわれるような状況のなかでは、入院ばかりか検査を受けることすらままならないこともありえると言われているわけですから、やはり極力外出は控えましょう。
個人の努力にも限界があります。もちろん、行政による的確・迅速な指示と援助が必要なことも確かです。
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