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人の集まるところに健康ステーションを 青栁幸利先生に聞く 中之条研究で知られた 青栁幸利先生には、一度お会いしてお話を聞かせていただきたいと思っておりましたところ、うれしいことに「桜井市健康ステーション」の発足に伴う講演で来県されるとのことで、 9 月 14 日に会っていただけることになりました。 青栁先生は、かつて奈良女子大に勤めておられ奈良のことはよくご存知であり、ずいぶん気さくに私どもの相手をしてくださり、身振り手振りを交えた話は 1 時間半に及びました。 公民館などを移動して開く健康ステーション、病院や薬局だけでなく、コンビニや駅なかでの健康ステーション、乳酸菌飲料の会社と協定し宅配販売スタッフが活躍している例、医療ツーリズムのような各地から参加して体験するイベントの開催など、私たちの関心事である「1日8000歩、速歩き20分」のメッツ健康法(奈良県ではおでかけ健康法)を市民のなかに普及するにはどうすればよいのかについて、各地の経験など示唆に富む情報を数多く教えていただきました。 できるだけ人のあつまるところに健康ステーションを設けるとコミュニケーションも活発にでき、活動量計が「人を結び付ける力」となるんですね。後は、地域の特性を反映した柔軟な発想でいかに具体化するかになります。成功事例からは、行政だのみだけでは長続きしないとも。 奈良では観光スポットめぐりの旅行客に体験してもらったらなどの話もでていましたが、中国製の台頭で日本のメーカーが活動量計から撤退している状況では、中国人旅行者のみなさんに体験してもらうことで、メッツ健康法が中国製の活動量計にとりいれられることになれば、あながち悪くはないなと思ったりも。余談でした。   興味深いのは、 医療費削減の効果は、小金井市で数万円程度の差になるとのこと。若い人たちでも医療費削減になっていて、メタボ健診を利用して活動量計を渡すと行動変容がおこるのだそうです。 「住民の5%が参加すれば変わる」と先生がおっしゃっていたのは、こういうことなのでしょう。 奈良市民の5%を目標としたら・・・。がんばらなきゃ。